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小倉 紘一*; 浅野 雅春; 安田 仲宏*; 吉田 勝
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B, 185(1-4), p.222 - 227, 2001/12
被引用回数:32 パーセンタイル:88.99(Instruments & Instrumentation)放射線感受性の高い素材の開発を進めているが、ジエチレングリコール・ビス・アリルカーボネート(CR-39)に感温材料で知られているN-イソプロピルアクリルアミド(NIPAAm)を少量添加した共重合体(TNF-1)がLETで10keV/mの粒子を検出できることがわかった。また、このTNF-1は27MeVのプロトンも検出できた。このようなTNF-1はCR-39/NIPAAm(99/1)中に0.01%の酸化防止剤(ナウガード)を添加し、70で24h反応させて作製した。得られたTNF-1は透明な1mm厚さのプラスチック板であった。この論文では、このTNF-1を用いて宇宙線測定,中性子測定そして重粒子線による癌治療時のモニタリングなどのドシメトリーについて検討し、従来素材のCR-39(TD-1)と比較した。
中根 佳弘
JAERI-Research 2000-003, p.110 - 0, 2000/02
中高エネルギー粒子場における放射線安全設計を行ううえで2次中性子による線量評価は重要である。本研究は数10MeV領域中性子入射における線量評価手法の確立を目的として、TIARAの40及び65MeV準単色中性子入射における平板ファントム内での中性子束及び線量を測定し、計算結果と比較した。また解析に必要な中性子線源スペクトル及び検出器応答関数を評価した。ファントム内中性子束及び吸収線量計算値は実験値をよく再現し、線量当量においても計算値は実験値をおおむね20%以内で再現したことから、このエネルギー領域における線量評価計算が20%程度の精度で可能であることを明らかにした。また固体飛跡検出器の応答では、開発した応答関数計算コード及び実験の結果から広範な中性子エネルギーに対する応答関数を決定した。
辻村 憲雄; 百瀬 琢麿; 篠原 邦彦
PNC TN8410 96-036, 20 Pages, 1996/02
平成6年4月平成7年3月までにプルトニウム燃料工場で放射線作業に従事した作業者が着用したTLDバッジと固体飛跡検出器の相互関係を、作業者別に解析し、とりまとめた。その結果、個人別のTLDバッジと固体飛跡検出器の応答比の月別の推移は、統計変動などに伴う誤差の範囲内で一定比であること、一年間に亘って積分した両線量計の応答の関係も所属部課室や放射線作業を行う施設に関係なくほぼ一定の値であることが分かった。
辻村 憲雄; 百瀬 琢麿; 篠原 邦彦; 野村 保
PNC TN8410 95-239, 132 Pages, 1995/09
現在、動力炉・核燃料開発事業団東海事業所では、放射線業務従事者の被ばく線量当量の評価にTLDバッジ(TLDアルベド線量計)を使用しているが、TLDバッジによる高速中性子線の線量当量の評価精度の検証を目的に、主にプルトニウム燃料製造施設で作業する放射線業務従事者の一部は固体飛跡検出器も同時着用している。本研究では、平成5年4月から一年間にわたって、プルトニウム燃料製造施設で作業する放射線業務従事者の被ばくデータのうち中性子線による被ばくが有意であると判定されるデータを抽出し、中性子エネルギー応答特性等が全く異なるこれら二種類の線量計の応答間の関係を調べた。その結果、TLDバッジと固体飛跡検出器からそれぞれ算定した中性子線量当量の値はほぼ一致し、しかも良好な直線関係にあることがわかった。この事実は、プルトニウム燃料製造施設において作業者が恒常的に中性子線による被ばくを受けるような条件下では、作業環境中の中性子エネルギー分布等が比較的一定であり、TLDバッジの応答は作業場所にあまり依存しないことを示している。また、TLDバッジの各TLD素子の発光関係やTLDの発光量と固体飛跡検出器のエッチピット数の関係などから得られる情報及びプルトニウム燃料第三開発室で実施したフィールド照射試験の結果から、作業環境中の放射線場に関する情報と現在個人被ばく管理業務で使用しているTLDバッジの換算係数が十分に妥当であるとの結論が得られた。さらに、固体飛跡検出器を仲介としたTLDバッジのフィールド校正手法について提案した。
H.H.Saleh*; T.A.Parish*; W.H.Miller*; 大井川 宏之; S.Raman*
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B, 103, p.393 - 400, 1995/00
被引用回数:2 パーセンタイル:32.08(Instruments & Instrumentation)高速中性子スペクトル場におけるU、Np、Amの核分裂中性子数()を求めるために実験を行った。中性子源としてはミズーリ大学研究炉(MURR)の144keVフィルタービームを用い、試料からの核分裂中性子は3本の陽子反跳検出器を用いて計数した。検出器はCf中性子源を用いて校正した。さらに、固体飛跡検出器(SSNTD)を用いて核分裂反応率の絶対測定を行い、核分裂1回当りの放出中性子数を求めた。U、Np、Amそれぞれの測定値は2.540.06、3.130.12、4.000.35となった。Uの測定値は以前に行われた測定値と良く一致しており、本測定手法が妥当であることを示している。
辻村 憲雄; 百瀬 琢麿; 桝山 寿子; 二之宮 和重; 野村 保
PNC TY8601 94-001, 106 Pages, 1994/01
平成2年度から3年間余りにわたって、現在市販されている中性子個人被曝線量計(フィルムバッジ、固体飛跡検出器、TLDアルベド線量計、バブル線量計)及び本研究グループを中心にして新たに開発している線量計(シリコン半導体線量計、高感度型TLD線量計)についてその特性評価を行うとともに、これらの線量計の較正方法について研究を行ってきた。線量計の較正場として使用すべき中性子場とそれに使用すべきファントムについて考察し、中性子場としてSUP252/Cf中性子源とその減速場が簡便でよいこと、ファントムとしては水ファントムがよいことを明らかにした。また線量計としては、積算線量を測定する日常モニタリングには現行の単一の線量計でなく、例えばTLDと固体飛跡検出器の組合せ線量計が適し、作業中の線量を測定する作業モニタリング、緊急時等の特殊モニタリングには直読式のシリコン半導体線量計が適していることを明らかにした。さらに実際の中性子場として核燃料取扱施設を取り上げ、MOX燃料とその周辺環境における中性子スペクトルを測定し、その環境における中性子個人線量計の評価を行った。
熊田 政弘; 佐川 民雄
Radioisotopes, 40(6), p.240 - 243, 1991/06
花崗岩薄片にNpとPuの核種を収着させ、固体飛跡検出器を用いて薄片表面のオートラジオグラフィーを実施した。核種は花崗岩中に10%程度しか含有されていない黒雲母に選択的に収着しており、プルトニウムはネプツニウムに比較して相対的に黒雲母に濃集した。薄片の顕微鏡観察とトラック密度から、黒雲母への核種の収着を鉱物学的に検討し、核種はイオン交換により吸着していると推定した。
熊田 政弘; 岩井 孝幸*; 佐川 民雄; 鈴木 隆次*; 西山 勝栄*
JAERI-M 90-179, 21 Pages, 1990/10
高レベル放射性廃棄物に含まれる長寿命核種の一つであるNpの大気雰囲気中における有効拡散係数を直径40mm厚さ5mmの花崗岩試料を用いて求めると共に、厚さ20mmの花崗岩試料中に拡散したネプツニウムの様子を切断面のオートラジオグラフィーにより調べた。その結果、地下水に飽和した花崗岩中を拡散するNpの有効拡散係数は2.510m/secとなった。また、固体飛跡検出器を用いたオートラジオグラフは花崗岩中の黒雲母がStrage poreとなる間隙を有し、拡散種を保持していることを示した。
岡 芳明*
PNC TJ2602 87-002, 30 Pages, 1987/03
ポリエチレン板のラジエターとCR-39などのポリカーボネイト板を組合せた陽子反跳型の固体飛跡検出器は,高速中性子の個人モニターとして保健物理分野で近年盛んに研究され利用されつつある。 この検出器は素子のサイズも小さく,かつ約0.1M-V以上の高速中性子のみを高感度で検出できる可能性を持っており,遮蔽実験特にストリーミング実験に有用であると思われる。 ここではAm-Beや14M-V中性子源を用いた校正実験により,その感度の精度,方向依存性を検討した。 次にこの検出器をFBR燃料集合体の下部の遮蔽プラグのストリーミング測定に利用した。 得られた主な結論は次のとおりである。 1.この検出器は,遮蔽実験に使用できる。精度は相対測定を行う場合5%以下,絶対値の比較行う場合は20%以下と思われる。 2.高速中性子フルエンスとして5107n/CM2108n/CM2の照射が適当である。 3.入射方向依存性があるので(20%程度)なるべく垂直入射に近い条件で用いるのがのぞましい。 4.14K-V中性子線源を用いて,水素を含有する体系内で測定を行う場合は0.5mm厚程度の鉄などでカバーをすることがのぞましい。 5.遮蔽プラグストリーミング実験に利用したところ,減衰中やストリーミング係数を求めるのに有用であることがわかった。
金崎 真聡
no journal, ,
CR-39に代表されるエッチング型固体飛跡検出器は、電子線やX線に感度を示さずイオンのみを選択的に検出可能であり、さらにその精度が非常に高いことから、レーザー駆動イオン加速実験のような複雑な混成放射線場におけるイオン検出器として幅広く利用されている。固体飛跡検出器は適切な解析手法を選択することで、レーザー駆動イオンビームのエネルギースペクトルや空間分布について、より詳細な情報を得ることができる。本発表では、日本原子力研究開発機構関西光科学研究所において行われているレーザー駆動イオン加速実験の現状とともに、CR-39の検出閾値を超えるような高強度高エネルギーイオンビームに対応した新たな診断手法の開発や、高閾値型固体飛跡検出器であるポリイミドを用いたレーザー駆動イオンビームの重イオン弁別計測など、固体飛跡検出器を用いたレーザー駆動イオンビームの高精度特性評価について報告を行う。
金崎 真聡; 神野 智史*; 榊 泰直; Faenov, A. Ya.*; Pikuz, T. A.*; 西内 満美子; 桐山 博光; 神門 正城; 近藤 公伯; 松井 隆太郎; et al.
no journal, ,
高強度レーザーとクラスターターゲットとの相互作用によって加速されるイオンは、低エネルギー成分としてクラスターのクーロン爆発によって加速されるクラスターを構成するイオンと、その電場によって加速される背景ガスイオン、また、高エネルギー成分として高速電子に起因する磁気双極子渦の運動によってレーザー進行方向に加速されるイオンに大きく分類される。本研究では、これまでほとんど調べられてこなかった低エネルギー成分のイオンについて、クラスターを構成するイオンと背景ガスイオンの同時弁別計測を行った。その結果、最大で1.1MeV程度のクラスターを構成する炭素イオンと最大で1.5MeV程度の背景ガスイオンであるプロトンが加速されていることが明らかとなった。また実験を模擬した数値シミュレーションでは、実験と似た傾向の結果が得られており、クラスターのクーロン爆発による電場が背景ガスイオンの加速に寄与していることが明らかとなった。
佐藤 真一郎; 春山 盛善; 小野田 忍; 寺地 徳之*; 磯谷 順一*; 加田 渉*; 大島 武; 花泉 修*
no journal, ,
ダイヤモンド中のNVセンター(窒素・空孔複合欠陥)はたった1つでも蛍光検出できることや、原理的には数nmという高分解能で観察が可能であることから、従来の固体飛跡検出器よりもイオンの飛跡を精細に可視化することができると考えられる。今回、単結晶ダイヤモンドに高エネルギー重イオンを照射し、照射後に熱処理を施した後、共焦点レーザー走査型蛍光顕微鏡を使用して蛍光強度分布の3次元マッピングを行うことでイオン飛跡を検出することに成功した。また、ダイヤモンド中の不純物窒素濃度と飛跡検出特性の関係について調べ、100ppb以上の窒素がダイヤモンド中に含まれる場合は、イオン飛跡の検出が可能になることを明らかにした。
内田 真弘; 前田 剛; 滝本 美咲; 高田 千恵; 辻村 憲雄
no journal, ,
核燃料サイクル工学研究所でこれまで使用されていた個人線量計(TLDバッジ)の生産が終了になり、それに代わる個人線量計の選定が進められている。また、2021年4月から眼の水晶体等価線量限度が引き下げられることを受け、新しい線量限度下での被ばく管理方法の検討を進めている。それらの背景から、本研究では2つの調査を行った。一つは、次期個人線量計候補の適用性の検討のために、減速中性子校正場を用いたエネルギー依存性及び方向依存性の調査を行った。その結果、エネルギー依存性については、当研究所の作業環境場において同等の性能が期待でき、方向依存性については、次期個人線量計候補がTLDバッジに比べて大きくなる結果となった。もう一つは、水晶体の被ばく線量評価方法の検討のために、頭頚部用の線量計と水晶体用線量計DOSIRISを用いた現場着用試験を行った。その結果、両線量計の評価値はよく一致し、頭頚部用の線量計でも十分な水晶体線量評価が可能であることが分かった。なお、評価値が2倍異なる作業者(1名)が散見されたが、作業内容を調査した結果、グローブボックスの下段近くで屈んだ状態で作業するなど特殊な事例であることが確認された。
加藤 慎吾; 石塚 晃弘; 奥山 慎一; 野崎 達夫; 林田 凱*; 安田 仲宏*; 鳥居 建男*; 安藤 高涼*
no journal, ,
福島第一原子力発電所事故後、拡散した燃料デブリを安全に取り出すために、その拡散位置や取り出した後にはデブリの組成などの情報が必要である。中性子測定を手掛かりにこれを実現する方法を検討している。デブリは大量のセシウムに覆われており、通常の検出器はセシウムが放出する高線により短時間で電子回路が破損して使用できなくなることが測定を困難にしている。この問題を解決するため、線に対して不感で電力を必要としない固体飛跡検出器(CR-39検出器)を用いた、中性子源のイメージングを試みた。もんじゅ校正場での照射実験の結果を基に燃料デブリを可視化する技術を紹介する。
橋本 崇紀*; 佐久間 修平; 細見 健二; 渡邊 裕貴; 海野 基義; 高嶋 秀樹
no journal, ,
積算形中性子個人線量計の規格では、臨界事故等の高線量被ばくを対象外としていることから、中性子個人線量計の線量上限は20mSvとなっている。しかし、緊急作業時の線量限度は、東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所事故の際に250mSvに引き上げられたことから、中性子個人線量計に対しても線量限度である250mSvに対応できることが望まれる。本研究では、CR-39と呼ばれるPADC検出器を用いた中性子個人線量計に対して、5MeVの単色中性子を1mSvから300mSvまで照射する試験を実施し、緊急作業者に対する線量限度である250mSvを評価できることを確認した。